2019年12月22日
今年も残すところ10日足らずとなりました。
1年を振替えると、災害の多い年でしたね・・・
災害又は盗難等で資産について損害を受けた場合等には、雑損控除を受けることができます。
損害を受けた資産が次のいずれにも当てはまること。
損害の原因は下記のいずれかの場合に限定されます。
【注意】
恐喝や脅迫、詐欺の被害は適用されません。
昨今被害が拡大している振り込め詐欺も控除を受けることはできないのです!!
控除できる金額は次のいずれかの多い方になります。
例 総所得金額 250万円
損害金額 130万円
災害関連支出 40万円
受取保険金 50万円
上記の 1の式に当てはめると(130万+40万-50万)- 250万×10% = 95万
上記の 2の式に当てはめると 40万-5万円 = 35万
このうち大きい方が控除額となるので、95万円の控除となります。
ここで出てきた損失額についてはあとで詳しく…。
災害により住宅や家財などに損害を受けたときは
・被害を受けた住宅の取得年月、床面積及び自家用車の取得年月などがわかるもの
・保険金等で補填される金額がある場合、その金額が分かる書類
・罹災証明書の写し
・ 災害等に関連したやむを得ない支出の領収を証する書類
◆◆罹災証明書はどこでもらうのか◆◆
自然災害(大雨、台風、地震、津波など)により住居に被害が生じた場合は、市町村などの自治体に申請、発行してもらいます。
火災の場合の申請先は、所轄の消防署です。
盗難の場合は、 警察が発行する被害額届出用の証明書 が必要となります。
もちろんそれぞれの申請時には、身分証明書(運転免許書、パスポート、健康保険証など)を窓口で確認されますので準備しておきましょう。
災害減免法による所得税の軽減免除という制度もあります。
雑損控除の適用を受けない場合は、その年の所得税が軽減されるか免除されます。
納税者の選択によりどちらか有利な方法を選びましょう。
詳しくは 下記URLから 国税庁ホームページを参照ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1902.htm
災害により被害を受けた住宅や家財、車両の損失額は、その損失の生じた時の直前におけるその資産の価額を基として計算しないといけません。
しかし、①住宅の主要構造部に損壊がある場合で、かつ、②損害を受けた資産について個々に損失額を計算することが困難な場合には、次の方法により計算してよいとされています。
災害などにより源泉所得税の納付等の期限までに、納付ができないと認められるときは、その理由がやんだ日から2か月以内に限り、その期限が延長されます。
詳しくは 下記URLから 国税庁ホームページを参照ください。 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/saigai/8001.htm