2024年10月18日更新
保険会社から「控除証明書」なるものが続々と送られてきて、気づくと年末まで、あと2ヶ月・・・
還付金をもらうのは嬉しいけれど、年末調整の資料を書くのは面倒くさい、というか実はよく分からず書いていたりしませんか?
「年末調整のしおり」を読んで理解するのが辛い方にとっては、きっとお役に立ちますよ。
今まで、年末調整の資料をなんとなく書いていた方・・・
でも、特別(田舎の両親へ仕送りしてるとか)な事情がある方は、もっと控除できるものがあるかもしれません。
今年は、該当する控除は全て網羅されているか?チェックしてみましょう!
年末調整とは、
皆さん、年末調整が何だかご存知ですか?
サラリーマンの確定申告と言われています。
会社で働いている方の特典として自分で申告しなくても、会社が代わりに1年間の正しい税金を計算し直して、毎月お給料から仮に引かれている所得税を精算してくれる。サラリーマンにとって、ありがた~い制度なのです。
そのため、自分で記載する申告書・添付資料の責任は、提出する皆さんにあります。
(会社にも年末調整の義務がありますが、あなたの家族については、あなたがきちんと申告しないと会社は全然分かりません)
知らなかった・・・は通用しないので、きちんと理解して記載しましょう!
そして、経理のお姉さんにとっては地獄の季節!!
しっかり正しい申告書を作成して、期限までの提出に、ご協力下さいね。
給与の税金の計算方法
ところで、給料の税金ってどうやって計算されているのでしょう?皆さんは、お給料全体にそのまま税金がかかっていると思われていませんか?
よく、「商売をされている方は領収書とかで経費が引かれるから得だね!」なんて言葉を聞くことがあります。でも、実は給料も経費みたいなものが引けて、以外とお得な計算がされています。それも、領収書などいりません。
なので、「給与の収入」と「給与の所得」は違うのです。
この考え方は、「配偶者控除」「扶養控除」「配偶者特別控除」を考えるときに必要な知識となります。
よく、給料が103万円までは扶養に入れるなんて言いますよね!でも、扶養控除等の適用要件は「所得が48万円」なのです。なんか金額違いますよね!
給料の計算システムが知りたい方は、以下のサイトで確かめてみて下さい。
基本情報の書き方
年末調整をしてもらうために会社へ提出する書類は下記の3つです。たくさん書くところがあるので、 架空の家族を題材に 書き方を確認してみましょう。
・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・給与所得者の保険料控除申告書
・給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
福岡市に在住の「福岡家」、父太郎は株式会社ブログに役員として勤務しています。
給料は毎月50万円。
家族5人でいっしょに暮していて、実家にお母さんがいます。
まずは、申告をする太郎さんの住所や氏名などの基本情報を各申告書に記載します。青の部分は会社の情報ですので、黄色の部分を記載すれば事足ります。(会社の方は青の部分を記載して下さいね)
具体的な記載例を見てみましょう!
「まるふ」と呼ばれる申告書で、主に家族構成を記載します。
家族についての控除は、ほとんどこの申告書の記載事項から計算されます。
独身の方も、この黄色部分のみを記載して提出しなければなりません。
控除できそうな項目がある場合には、下記の「図解:配偶者控除・配偶者特別控除の書き方」、「図解:扶養控除・障害者控除・寡婦(ひとり親)控除・勤労学生控除」を見ながら申告書をご記載ください。
なお、この申告書は2か所以上の会社に勤めている方は、主体となる会社1社にしか提出することができません。
本当はその年の初勤務の日に書くのが正式なため、令和7年分をもらったという人も多いのではないでしょうか?それは、年末に税務署が来年分を送ってくるからです。
そこのところは、あまり気にせずに記載してみましょう!
注1と2は記載を忘れている方が多い項目です。
所得税にはあまり関係しませんが、住民税に影響があるためきちんと記載をお願い致します。
注3は非常に珍しいケースで、1社にお勤めの方は見なくてよい事項です。